成績が上がらない?
成績が上がらない?
勉強を続けるうちに、解けなかった問題が理解でき、解けるようになった時、あなたにも実力が付いてきたと思えるでしょう。
しかし勉強すればするほど、あなたの志望校のテストが初めに考えていたよりも、勉強し実力がついてきた今だからこそ、難しいことに気づき、とても試験日までに間に合わないと思います。
また勉強を重ね努力を続けているのに、思うように成績が上がらず、あなたの周りにいる勉強が出来る人には、自分は勝てないと感じているかもしれません。
勉強し実力が身に付き始めたからこそ、分かってくることがあります。
本当にあなたが思っているように、さらに道は険しく、「成績が上がらない」「あの人には勝てない」のでしょうか?
実はあと少しの差、ほんの少し勉強するだけで道は開けるものです。
急に成績は伸びる
人間の勉強した努力と学習効果との関係は比例ではなく、
累乗の関係にあります。
例えば、あなたが6ヶ月間受験勉強を必死に勉強し上の図、学習効果が64まできたとします。
そして、あなたの志望大学の合格ラインは上の図の学習効果256だとします。
あなたは6ヶ月間必死に勉強したのに、あと3ヶ月勉強しまてもまだ96の地点で、合格ラインの256まで届かないと考え挫折してしまいます。
そして、こう考えるのはあなただけではありません。ほとんどの人がそう考え諦めてしますのです。私にはやっぱり無理だ、時間が足りない、と。
しかし、学習効果はあなたの考えとは違い累乗効果で発揮します。
もし、もう3ヶ月同じように必死に勉強すれば、512の学習効果に届き合格できます。
諦めず、続けれるかどうかこそが志望大学の合否を決めるのです。
なぜ、学習効果は累乗の関係にあるの?
人間は情報をバラバラに覚えるのではなく、情報を記憶として整理し、互いに関連づけしているからです。(参考リンク:人はどのように覚える?)
そして知識そのものだけでなく「学習の仕方」や「理解の仕方」なども互いに関係しています。
昨日勉強したことは、今日新しく勉強することについて、影響を与えているのです。
先行学習と後続学習との間で、相互に影響する作用を「学習の転移」と言います。
あなたが公式Aを勉強した時に、公式Aを暗記するともに公式Aの「理解の仕方」も覚えています。
次にあなたが公式Bを勉強した時に「公式Aの理解の仕方」が公式Bの理解を手助けします。
そして公式Bを覚えた結果「公式Bの理解の仕方」によって、さらに今まで覚えていた公式Aの理解を促進するのです。
「A」「B」だけの2つの知識が、共に関係すると「A」「B」「Aから見たB」「Bから見たA」の4つとなり、記憶したことに累乗の効果が発生しています。
(参考文献:進化しすぎた脳 、記憶力を強くする)
これが、勉強に費やした努力と学習効果が累乗の関係になる理由です。
ただ実際には全ての物事のおいてプラスの方向に学習の転移が働くわけではありません。時にはマイナスの方向に働く時があります。
似たような単語をいくつも覚えた時などは、紛らわしく混乱することもあるでしょう。
しかし不安になる必要はありません。
マイナスの効果は受験勉強においては影響はほぼありません。上の例でも、混乱はするでしょうが、何も単語を覚えていない時より、似たような単語を覚えている時の方が、学習の速度は早くなります。
「受験に間に合わない」「私にはできない」「才能が無い」と言う前に、もう少し勉強するだけで、あなたは確実に成長します。
そして現時点でもあなたは実感できていないだけで、確実に成長しているのです。
あなたが求めるものに向かって行動しよう。
トライして失敗したことよりも、トライしなかったことを後悔しよう。
–シンディ・フランシス–