得意な記憶は変わる
得意な記憶は変わる
あなたの身体は、あなたの成長に合わせ変化していきます。
そして身体の成長に合わせ色々なことが変化しているはずです。
食べ物の好み、身体の動かし方、そして考え方、多くのことが変化していると思います。
そして当然のように学習の仕方も変化します。
人は成長のステージにより「得意な記憶」と「得意でない記憶」が変化します。
個人差はありますが、中学生くらいまでは、ただ繰り返して、そのまま記憶する丸暗記が得意です。そして年を取るにつれ、丸暗記は苦手になります。
逆に高校生にもなると、(参考リンク:どのように人は覚えるのか?)でも紹介したように知識の関連付けによって記憶するのが得意になります。
(高校生以上でも、暗記には繰り返しは非常に重要だということは忘れないで下さい。情報は繰り返されると、脳は重要な情報だと判断し記憶します)
小学生、中学生までは意味記憶が得意で、高校生以降はエピソード記憶が得意になると言えます。
小、中学生までは、なんとなく勉強が出来ていていたのに、高校生からうまく勉強できなくなった人は、今までの学習方法を見直す必要があるということとになります。
逆に、中学生まであまり勉強ができなかった人が、高校生で急に伸びる人もいます。
この場合のできる人、できない人の差は自分の変化に合わせて学習方法を変えるか、変えていないかだけです。
高校生以上が得意な記憶とは、感情と結びつけ記憶する、公式の理屈や関係性を理解するなどの暗記方法、学習方法です。
ぜひ、暗記の仕方(参考リンク:文字よりイメージ、知識と結びつけ記憶する)を読んで改善してください。
記憶力は悪くはなっていない
高校生以上の年齢になると、小学生の時のような丸暗記は得意ではなくなると書きましたが、記憶力が悪くなっているのではありません。
確かに脳の神経細胞は幼児の時が一番多く、年をとるにつれ脳の神経細胞が減っていきます。しかし、主に使われていない神経細胞が選ばれて減っていくのです。
つまり、脳は使わなければ衰え、逆に使えば使うほどに脳は鍛えられます。
また年をとり記憶力が悪くなっていると感じるのは、「慣れ」てしまっているからです。
「人はどのように覚えるのか」にあるように人は感情を伴う出来事は強く記憶します。
年を取った人は「慣れ」によって好奇心や恐れ、喜びなどの感情が薄くなり、記憶力が弱くなっているのかもしれません。
高校生や20代の方がそういったことは無いかもしれませんが、あなたの感情が記憶に影響することは忘れないで下さい。
身体の老いは怖れないが、心の老いが怖ろしい。
–中国の諺–