勉強を教えてみよう

2018-08-12

勉強を教えてみよう

教えることは二度学ぶことである。

–ジョセフ・ジューベル–

受験勉強を続けていると、まわり全員がライバルのように感じます。

浪人生の方なら、特にそういった意識になるかもしれません。

仲良く勉強が出来なくなるかもしれません。

しかし、そういった考えは学習効果に対しマイナスに働きます。

センター試験を受ける受験生だけで、50万人程度。

あなたのまわり、せいぜい数十人に勉強を教えても、あなたの合格率に関係はありません。

例え、あなたと同じ志望大学、志望学部を受験する友達に教えたとしてもです。

もし、その場合に友人だけが受かったとしても、それは、その友人の努力です。

「でも、わざわざ勉強を教える意味も無いんじゃないの?」

と思われるかもしれませんが、私はあなたの勉強時間をきちんと確保しているなら、積極的に教えていくべきだと考えています。

物事を上手に覚え理解するには、覚えることをアウトプットする必要があります。

ただ人の話を聞く、参考書を読む、などのインプットだけでは上手く記憶に定着しません。

覚えることを紙に書く、問題集を解く、声に出す、考える、といったアウトプットが重要です。

そして、人に勉強を教えることも重要なアウトプットです。教えることで、勉強内容を確実に記憶に定着させ、理解を促してくれます

教えることを意識して勉強に臨むと、どこが難しいのか、なぜ理解できないのか、といった理解が難しい原因について考えるためです。

そして、勉強を教えたり、教え合うのは気持ちが良いものです

人は、食欲などの本能的な欲求と、社会的に認められたい、他者を満足させたいなどの心理・社会的な欲求があります。

この心理・社会的な欲求は、強い欲求ですので、この欲求のエネルギーを勉強に利用しない手はないでしょう。

また、「私は教えれるほど、勉強できない」と思うかもしれませんが、もし、そうであるなら、教えられるように勉強すればいいだけです。

難しい問題だけを教える必要はありません。

こういった勉強法が良い、こういった問題集は使えると思う、といった紹介だけでも十分に教える作業になります。

そして実際に勉強を教えなくとも、人に上手く伝えようと意識するだけでも[カラーバス効果]の考え方から勉強にプラスの働きを示します。

無理に教えるのは、ただのお節介になるので注意が必要ですが、「人に教えよう、上手く教えられるように勉強しよう」という意識は大切にして下さい。

他者との関係を大切に思う心も、あなたの人生の糧になります。